オープンした国立科学博物館新館にFUJICが展示されているようです。

テスト時間中に自己変更コードによるループを思い付かなかったために エクリプス(参考:超マシン誕生)でのEDSAC実習で満点をとれなかった男が贈ります。 (授業で一回も触れないことを試験に出したけど、もしEDSACが ハーバードアーキテクチャだったらどうするの→先生)


[gcc/linux/alpha] [証券会社で遊ぼう] [メルセンヌ素数] [永遠の「bit 1985年4月号」] [netnewsを読む] [Twingoに乗ろう] [バイクに乗っていた頃] [俺たちのサーキット] [業界悪魔の辞典] [UUCPやろうぜ] [一太郎やーい] [動け!コンピュータ] [琴電讃岐うどんの旅] [2002年11月16日のFUJIC] [Bnews forever] [流し撮りMotoGP] [Nikon DSLR on Unix] [のら猫] [56 game hitting streak] [分散コンピューティングは死んだか] [PlayStation 3 を使ったフェルマー数の因数の素数判定] [Post-it] [SIGPS] [Google Log] [大部屋俳優] [沖縄 2004] [沖縄 2008] [2008/9/11,12,13 reno air race] [Other Links]


FUJICとは

 FUJICは、1956年に富士写真フィルムに在籍していた岡崎文次氏が 独力で完成させた日本で初稼働した計数管型電子計算機 (星野先生のテストにも合格する立派なチューリングマシン) である。 アメリカで電子計算機が完成した新聞記事など僅かな資料を頼りに完成させたという、 外国で何かが作られたと聞いただけで日本で同じものを作る ことができるという話を地で行くような出来事である。 アタナソフも岡崎氏ほど手先が器用ならABCも完成していただろう。


2002年11月16日 FUJICを訪ねて

 10数年前に私は国立科学博物館にFUJICを見に行ったことがあります。 その時のFUJICは本館の地下1階の食堂の脇に放置されていました。 思い立ったが吉日と11月16日の土曜日、 恩賜上野公園(銀時計みたい)のとなりにある国立科学博物館に行きました。 中に入ってそれらしい場所を探すが無い、案内の方に聞くと インターネットのページの内容は特別展の時のものだということでした。 本館地下の食堂のあった場所(食堂は新館の方へ移動して今は休憩室に なっている)にも行って見たがありませんでした。


昔、FUJICが放置されていた壁面。

入口の案内の方にパンフレットかなんかの隅にでもFUJICの写真は ありませんかとお尋ねした所、電話で聞いていただいたがないとのことでした。 (計算機オタクの文芸員さんはいないようでした)現在改装中なので 工事が終れば展示されるかもしれないとのことです。



昔はプラスチックのピンを倒していたのに、毎日立てるのが面倒になったのか電子化されたフーコの振り子。

帰って google しなおすと特別展の時は こちらのページこちらのページこちらのページ にあるようにFUJICが展示されていたようでした。(水銀遅延線まで!)


今は筑波にある集蔵庫にあるようです。(2002年当時)


TACを訪ねて

 さらに、google を続けていると、家の近所にある東芝科学館にあの TAC(東京大学電子計算機)のブラウン管メモリーの部品
があるというので 2002年12月14日(土)に行ってみました。


今回は近所なのでGSX-R750RKで行きました。東芝科学館は 小学校の社会科見学で来て以来30年ぶりなので楽しみです。


これがTACの遅延の原因になったというブラウン管メモリ。 右に見える円筒部分にブラウン管が内蔵されているようです。 (稼働時の写真では円筒は左になっている。この展示は裏側を 見せる形のようだ。) 円筒は縦に4つ位ならんでいます。 真空管のソケットの脇には管の型番が書いてあります。 やっぱりメーカー製ということで FUJICと比べると仕上げがきれいですね。(値段もだいぶ違うと おもいますけど)東芝はこのような経験がものをいって このあとTOSBACで一時代を築くことになります。 (学生の頃、東芝鶴見工場の工場見学をした時に工場長さんが 昔は何処にも入っていたけどねえ、と話されていました。) TAC は川崎駅前にあったマツダ研究所で作成された。

以下余談です。


昭和9年製というラジオ局向けの最終段の水冷式真空管。 最近まで最終段には真空管が使われていました。


原子核研究所の年に一度の一般公開日にも一番人気のある スパークチェンバー。なんとここでは1年中動作している。 分解能を落さずどこまでヘリウムの流量を減らせるか 気になります。 ちなみに岡崎氏は放射線をカウントするカウンターを見て 数が数えられるなら計算もできそうだと思われたそうだが 私はカウンターより制御用に導入されていたLSI-11(PDP-11 の弟。リターンキーを押すといつでもプロンプトが 帰ってくる)やPET(I/O誌で見たままの御姿) に目を奪われていました。(VAX-11/780の 乗算と加算の速度が同じなのを発見して流石ミニコンと 思ったり)KEKにあったDECNET(CERNと接続されていた)のゲートウェーVAX-11/750 もみたことがあります。


30年前にもあった巨大電球。昔は映画の撮影で 夜間に太陽の代わりにするということでおねえさんが スライダックを半分だけ回してデモしていました。 今は30分に一回だけボタンを押せるようになって います。やっぱり半分位のW数までしか行かない みたいです。写真は15分位待ってボタンを 押しに行こうとしたら子供に 既に押されてしまって消えるところです。


やはり今だに一番人気はテスラの時代から変わらない 高電圧発生器。観客2人が台の上に立って金属 球に触れるとおねえさんがベルトを動かして摩擦で 高電圧を発生させます。15分位デモするので かなりの人数が体験できます。湿度が重要なようで 左下に専用の除湿器があります。 台から下がってカーペットに乗ると髪の毛が急に 元に戻るところやおねえさんが棒で金属球に 残った電荷を取り除く所を見逃さないように。 右奥くは雷発生 装置です。東芝はガイシは作ってないのかあまり 派手なガイシはありませんでした。


552km/hをたたき出した山梨実験線で使われているという リニアモーターカー車両 の超電導磁石を囲うヘリウムタンクの接合部のビモータばりの綺麗な アルミ溶接跡。ネモケンさんなら「性能には 影響しないかもしれないがこういう見えない ところまでのコダワリがマニアにはタマラナイのだ」と言う かも。 こういうことのできる技術者が東芝にはまだ沢山いるのでしょう。 この横では超電導実験として、セラミックのパック を液体チッソで冷却しておおきな電磁石(これは超電導ではない) の上に浮かすデモをしてくれます。(マイスナー効果?) おねえさんは高電圧とか液体チッソとか結構危険なものを 子供に気を取られながら扱うのでこちらがはらはらしました。 30年前はリニアモーターカーの模型ということで 永久磁石で浮き上がる模型が2m位を惰性で左右に 動いていました。全体的にこういう子供向けの 科学実験を見せるデモはうまくなってますね。 (専門の業者さんがいるのかも)逆に昔は近所の 模型屋にいくらであったスクリューとかが何処を 探してもありません。(全部キットです) 余談ですが、20年位前にNHKの番組でリニアモーターカー を作成する工作の番組がありました。そこで作成したものは パウダーで滑べらせるというものでしたが憧れたものでした。

これ以外にも東芝は燃料電池に力を入れているようで 家庭のエネルギー需要を燃料電池でまかなう図 や燃料電池駆動 の自動販売機などの写真がかざってありました。 燃料電池車は火力発電で生成した水素で走らせると通常のガソリン車に 効率でかなわないそうで結局、原発の宣伝でしょうか。 これで入場無料なのですから多摩川べりの方はサイクリング ついでにいってみてはいかがでしょうか。国道 1号線が多摩川を渡る場所のすぐ横です。

次の目標は富士通沼津工場で今でも(って20年前 会社訪問した人の話だけど)動いているという リレー計算機なんですけど一般公開してないのかな。

http://ascii.jp/elem/000/000/138/138649/

富士通(株)は自社の世界最古級のコンピュータ「FACOM-138A(1957年製造)」「FACOM-128B(1958年製造)」を、このコンピュータが還暦を迎える2019年まで寿命を延ばすプロジェクトに挑戦しているという。

だそうです。がんばれ。(川崎に138Aがあり沼津に128Bがあるようだ)

実動する世界最古のコンピュータ FACOM128B を池田記念室で見学


2004年11月27日のFUJIC

 2004年秋に国立科学博物館新館がオープンし FUJIC も(常設)展示されている というので早速見に行きました。今度は本館が工事中でフーコの振り子やティラノザウルス は見れなくなっていました。


新館2Fに展示されている FUJIC。


一部の真空管は2本がペアで別のベースに載せられている。 フリップフロップだろうか。(FUJIC では、真空管の足を直接ハンダ付けすることで 信頼性を確保したという、そのためだろうか) ところどころ紙で真空管を保持して展示されている。


ブラウン管によるキャラクタ表示装置。左はカード読み取り機。


タイプライタ。このタイプライタは入力装置ではなくプリンタと して機能する。ひとつひとつのキーの下に針金がつけられていて 下のボックス内から引っ張ることでプリントする。


水銀遅延管メモリ。


横須賀通研により作成されたリレー計算機 ETL-mark2 のコンソールにある数値入力部。右の3列には exp と 表示がされており、浮動小数点をサポートしているようだ。


TK-80。わずか 6 桁の 7 セグメント表示に過ぎず 演算能力はともかく インタフェースでは FUJIC に負けている。 オプション部にカセットインタフェース位組んで欲しい。


日本機として唯一の FAI 公認世界記録を得た航研機のピストンと 模型。エンジンは BMW の ガソリン正立V12気筒を陸軍がライセンス生産したもの。 排気バルブを空冷式にしてリーンバーン燃焼を、 ロープによる引き込み脚、デッパリの無いキャノピーで低抵抗を実現した。 実機は戦後、羽田の格納庫外に放置された後、失われた。


ラバウル工兵廠で 数機から部品を集めて複座偵察型に改造 された零戦21型。撃墜された後、日大教授の手を経て収蔵された。 空冷星型エンジンにつきものの油もれがない。


こちらでの高電圧は、Mr.spock が過去へ送られた時に 作成した装置と同じ。放電がゆらゆらと登って行く。 最初は最小ギャップの所で放電した後イオン化した空気が熱で上昇するに したがって抵抗の低い部分も上昇し放電も上昇するのだろうか。


最初期型スバル360の横スライド式のドアの外にある バージボード。冷房が無い分換気に気が使われている。いつもの山坂道でも安心。


国立美術館入口の兵馬庸兵士のレプリカ。タダで見れるのはここまで。


FUJIC link

岡崎文次氏
稼働中のFUJIC。
FUJIC
FUJIC
FUJICのシミュレータ。FUJICからインターネットまで、流石慶応。
今でも研究室の新入生の最初の仕事がこのマシンの掃除だという阪大真空管計算機
同上
同上
真空管
インターネットやコンピュータの歴史があるURL
コロツサス
Konrad Zuse
レゴ チューリングマシン
逸見計算尺
コンピュータ偉人伝
NCR Japan/レジスター博物館